読書感想日記

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読んできた本の要約、感想を記録していきます。自己啓発・ビジネス書がメインです。

「ゼロ秒思考」の感想と要約|10分でできる思考のトレーニング

ゼロ秒思考  頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

自分はなんでこんなにも頭が悪いのか

 これは私にとって非常に大きな悩みであった。議論をする際、まともな意見をいうことすらできない。そんな悩みを抱えた中、この「ゼロ秒思考」を見つけた。これは、コンサルティング・ファームのマッキンゼーで14年間、経営改革に携わってきた赤羽雄二氏が執筆した本である。そして、仕事の中で身に「考える力」を鍛える独自メソッドについて書かれている。その独自メソッドというのが「A4の紙に1件1ページ1分以内に書く」というものだ。

 

時間をかければ考えが深まるとは限らない

重要な課題だから午後一杯までかけようとか、朝まで議論しようといったやり方を好む人が時々いる。議論を尽くそう、という考え方だ。筆者はこの考え方を否定している。

時間を2倍かけると2倍のよい内容を考え出せるかというと、まずそんなことはない。

 このように述べている。つまり、考える時間の長さとアウトプットの量・成果はほとんど比例しないという考え方だ。そこで、筆者は優れた経営者は即断即決ができるとして、なぜ即断即決ができているのかを以下のように説明している。

 優れた経営者、優れたリーダーはどうして即断即決できるのか。普段からその問題について考え続けているからだ。必要な情報収集も怠らない。常に感度が高く、アンテナが協力に立っている。(中略)最善のシナリオ、最悪のシナリオも常に考えている。どこを押すとどうなるか、競合の動きなども全部頭に入っている。そういう臨戦状態にいつもいので、何が起きても驚かない。慎重でいながら正確、かつ電光石火ということが十分できる。別の言い方をすると、どんなことに対しても、「これはこうかな」という仮説を立てている。

 

A4用紙にメモ書きするだけ

「メモ書き」は、こわばった頭をほぐす格好の柔軟体操であり、頭を鍛える練習方法だ。頭に浮かぶ疑問、アイデアを即座に書き留めることで、頭がどんどん動くようになり、気持ちも整理されるようになる。自意識にとらわれ悩むことがなくなっていく。「メモ書き」により、誰でも、この境地にかなり早く到達できる。

つまり、「メモ書き」を習慣づけることで、優れた経営者のように即断即決できるようになるということだ。

具体的には、A4用紙を横置きにし、1件1ページで、1ページに4~6行、各行20~30字、1ページを1分以内、毎日10ページ書く。したがって、毎日10分だけメモを書く。(下図参照)

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1日24時間=1440分の内、たった10分実践するだけならば、誰でもできるようになるのではないだろうか(継続することが最大の壁であることは周知の事実だが...)。

 

質とスピードの到達点「ゼロ秒思考」

課題が整理され、問題点の本質が見え、本質的な解決策とオプションが浮かび、オプションのメリット、デメリットがすぐわかるようになる。問題点の本質と全体像を押さえた確実な対策が打てるようになる。そうした思考の「質」と「スピード」、双方の到達点が「ゼロ秒思考」だ。

「ゼロ秒思考」を身につけることで緊急事態の際に、瞬時に状況を把握することができ、解決策を提示することができるようになる。質問を投げかけられた際に、即座に返答することができる。「ゼロ秒思考」はビジネスの現場において、とても重要な役目を果たす思考法だと思う。

 

「ゼロ秒思考」を読んでみての感想 

常に頭の中を整理しておくことが重要であると感じた。そして、そのためには沈思黙考ではいけない。紙に書き出すことが大切なのだ。私は今まで頭の中だけで考え、堂々巡りをすることが多かった。しかし、これからは常に紙とペンを持ち歩くようにしていきたいと思う。3ヵ月後私の頭の中がどうなっているのか今から楽しみだ。